ため息の出るようなぁ〜 |
わたくしはそこにまぎれてchez le dentiste(歯医者さん)へ。
いつも緊張しないわたくしがドキドキしているのは今日、あごの骨に穴を開けるからでした。
奥歯を抜いてから暫くそのままになっていたのがやはり噛み合わせなどのことを考えると、下の歯を作った方がいいのだそうです。
こんな日に限って夫は出張。仕方ないから律に行ってきますを言い、出かけてきたのです。
「がんばるからね、お母さん」とはいったものの、何をどうがんばったらよいのやら……。
麻酔が始まったのが11:30。穴開けが12:00ジャスト〜12:30。穴縫いがその後15分。
緊張していたわりには途中ついうとうとしてしまったのだが……。何もすることがなく、というよりはなす術もなく、手も足も出せないのなら寝てしまった方が気が楽、と思ったのです。
途中、一度口の中で塩味がしたので出血しているのが解ったけれど、それだけ。
口の中をのぞいてみる気もしないのですが、まあ、上手く行っているのだと思う。義足で陸上競技に健常者とともに走れる、しかも、大きな競技会で、走れる時代。それほど不思議なことではなかったかも知れませんが、終わって、生還したことをしみじみ味わい、終わったから診察台から下りてもよいと言われたときに深いため息がもれたのでした。